Publix(パブリックス)はフロリダに住んでいる人なら、絶対に一度は行ったことのある人気で有名なスーパーマーケット。店舗数が多く、フロリダに来たら避けて通れないスーパーマーケットの一つでもあります。
アメリカのスーパーマーケットランキングで2018年度には堂々の1位を獲得し、注目度の高い人気のスーパーなのです。
フロリダ州全土はもちろん、ジョージア州、アラバマ州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、テネシー州、バージニア州にも店舗があります。
アメリカのスーパーと言えば、日本では Walmart(ウォルマート)や Target(ターゲット)が注目されがちですが、アメリカでは日本同様、様々なスーパーが存在し、それぞれの店で顧客獲得のため独自のサービスを展開しています。
日本ではまだ聞いたことのないスーパーかと思いますが、今回は顧客満足度1位を獲得した、フロリダ発のスーパーPublix(パブリックス)の魅力を、詳しく解説したいと思います!
※今回はフロリダ在住のライターさんに現地を取材していただき、詳しく書いて頂きました。
アメリカのスーパーマーケットランキングは以下の記事で詳しくご紹介しています。全米が対象なので、興味のある方はぜひ参考に読んでみて下さいね!
参考アメリカの人気スーパーマーケットランキング!お土産選び、日常使いでおすすめはどこ?品質・価格・サービスを勝手に格付けしたらこうなった!
店員さんがフレンドリーでサービスも良し!
Publix(パブリックス)を紹介する上で、外せないのがそのサービスの良さです。
一般的なアメリカの店員さんはフレンドリーなのですが、パブリックスの店員さんはフレンドリー&プロ意識が高く、どちらかというと日本の接客サービスに近い印象を受けます。
店内の通路で品出しをしている店員さんが挨拶をしてくれたり、何か探しているものがないか積極的に聞いてくれたりします。レジでは、フレンドリーな会話、混んでいる時間帯は袋に詰めてくれる専用の人もいるので、早くレジが進みます。
※アメリカのスーパーでは、店員さんが袋詰めしてくれるのですが、大体レジの人が一人でやっています。
レジで支払いを済ませた後は、袋に詰めてくれていた店員さんが商品を車まで運んでくれます。重いものを購入したときなどはとても助かります。
さらに驚くのが、店員さんはチップを受け取らない点です。車まで重い荷物を運んでくれても丁寧にお断りされます。チップ社会のアメリカではとても珍しいです。
そして、アメリカのスーパーは1つの量が大きいのが難点。傷みやすい野菜やお肉は出来れば使う分だけ欲しいですよね。
パブリックスでは、お肉や野菜などのグロセリーは1パックが大きくても、店員さんに頼めば欲しい分量だけ分けてくれます。安く済むし無駄にもならないので私はとても助かっています。
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ストアブランドが安い!
最近はどこのスーパーも、そこのお店のオリジナルブランドがありますよね。パブリックスにもオリジナルブランドの商品が沢山ありますが、驚くのがその種類の多さ!
コーヒー、お米、パン、調味料、アイスクリーム、冷凍食品、カットサラダ、チーズ、ジュース、ポテトチップスなどの食品はもちろん、ティッシュ、トイレットペーパー、ごみ袋、サランラップ、石鹸、洗剤、清掃用品、薬など、日用品にも豊富な種類のオリジナルブランドの商品があります。
本当に挙げればきりがないほどです!ストアオリジナルブランドなので、価格もメーカー品に比べるととても安く、お財布に優しいので家計にも大助かりですよね。
また、オリジナルブランドというと、価格に比例して質の悪いイメージですが、パブリックスブランドは品質が良い物も多いです。
我が家では、サランラップ、クッキングペーパー、冷凍野菜、アレルギーの薬はいつもパブリックスブランドを買っていておすすめです。
少し高品質なストアブランドも
そして、パブリックスブランドには「パブリックスプレミアム」という、少し高品質なオリジナルブランドの商品もあります。
パブリックスブランドはパッケージが白ですが、パブリックスプレミアムは黒のパッケージで高級感が感じられます。パブリックスブランドに比べると少し値段が高いですが、高品質&一流メーカー品に比べると少し安くなっています。
我が家では食パンやアイスクリームをよく購入しています。アイスクリームはフレーバーの種類がたくさんあるのでおすすめです。
日本人に嬉しい!新鮮なお寿司売り場も併設!
店舗によりますが、パブリックスでは寿司を取り扱っていて、店内でその日に作られた新鮮なものが売られています。
基本的には、アメリカで人気のカリフォルニアロールスタイルの巻き寿司の取り扱いがほとんどなのですが、たまに握り寿司も置いてあったりします。
やはりスーパーのお惣菜なので、レストランに比べると正直味は劣ります。しかし我が家では、体調が悪い時や疲れて食事を作れないときなど、日本人の口に合う食べ物が気軽にスーパーで手に入るので重宝しています。
価格も10ドル前後でたくさん入っているので、レストランで食べるのよりも少しばかり安く食事を済ませることが出来ます。
スシコーナーにはお寿司だけではなく、餃子や枝豆なども置いてあって、ちょっとした日本食コーナーみたいになっているのも面白いです。
ですが枝豆に関しては、スシコーナーで買うと高いので、冷凍のパブリックスブランドの枝豆を買ったほうが安く済むのがトリッキーなところです。レンジで簡単に解凍できるのでおすすめですよ。
試食コーナーでセール品を味見できる!
日本のスーパーでもよく見られる試食コーナーは、パブリックスでもおなじみの光景になっています。
私が驚いたのが、試食で調理を行っている人が、いつもはレジにいる店員さんという点です。試食の時間帯だけ、レジを抜けて調理をしているようです。顔なじみの人が作っていて、その場ですべての調理をしている事もあって安心ですよね。
毎日、混雑時の夕方の時間になると始まり、その場で店員さんが調理をしたものが配られます。大体入り口から入って左側のデリのコーナーの手前辺りで行われていて、いい匂いが夕食前の空腹時を襲ってきます(笑)
毎週のチラシに掲載されている、セール品を主に取り扱っていて、すべての材料が店内で手に入る仕組みになっています。また、レシピもその場で配っているので、夕飯に何を作ろうかわからない時はとても助かります。
店内食材を使ったレシピも配布
店内で配布されているレシピは、専用のバインダーも売られているので、気に入ったものはバインダーに挟んで自分だけのレシピブックを作ることもできます。
試食コーナーだけではなく、店内の至る所にレシピが置かれているので、それを探すのもちょっと楽しいですよ。
高級住宅地では取扱い商品が変わることも?
パブリックスはフロリダ全土にありますが、お店のあるエリアによって取り扱っている商品が少し違うのが面白い点なんです。
例として、オーランド郊外にある、セレブレーションという高級住宅地のパブリックスをご紹介します。このセレブレーション店の変わっているところは、デリコーナーに高級チーズ売り場がある点です。
普通のパブリックスにもチーズ売り場はありますが、セレブレーション店では珍しくお高いチーズが売られています。中でもショーケーズに入っているチーズは、変わったものが多くとても面白いです。
私の行った日は、ケースにチョコレートゴートチーズ、トマトハーブ漬けモッツァレラチーズ、生ハムに包まれたデーツとブルーチーズの3種類が売られていました。名前だけでも高級感が伝わってきますよね。
そして、ケースの隣には大きなチーズの塊が飾られていました。
ちょうどアベンジャーズの映画公開が近かったのでロゴマークがチーズに刻まれています。ディズニーワールドに近い店舗なので、遊び心もあって面白いですよね。さすがサービスもいいパブリックス!
このセレブレーション店は、チーズ売り場だけではなく、鮮魚コーナーには生きているロブスターが売られていたり、精肉コーナーでは高級肉がケースにずらりと並んでいたり、デリコーナーにはサラダバーとオリーブの量り売りがあったりなど、他の店舗にはないものが沢山あります。
普通のパブリックスにしか行かない私にとっては、このセレブレーション店はちょっと観光気分で楽しかったです。
アメリカへ観光目的でスーパーを訪れる際は、こういったことも事前に知っていると、違った見方をすることが出来て面白いかと思います。
デリコーナーも美味しくて安い!
パブリックスのデリコーナーは、安くて美味しい!なので、お昼になるとランチ休憩の人でとても賑わっています。サンドイッチコーナーが特に人気で、昼時はいつも行列ができています。
サンドイッチコーナーはその場で、調理をしてくれるのですが、時間がない場合は既にパッケージされたサンドイッチも販売されています。鮮度は多少落ちるかもしれませんが、会社のランチタイムなどで時間がない時は助かります。
私のお気に入りのサンドイッチは、「キューバンサンドイッチ」。マヨネーズとマスタードが塗られたフランスパンの中にハムとチーズ、ピクルスが挟まっています。
キューバ移民の多い、フロリダならではのサンドイッチなので、フロリダのパブリックスを訪れた際は、ぜひお試し下さい。^^
デリコーナーおすすめは「フライドチキン」!
そして、パブリックスのデリコーナーを語るうえで外せないのが、フライドチキン!店内で調理されているもので、サクサクした衣がとても美味しいです!
胸肉、手羽、モモ肉、ドラムスティックが各2つずつ入っていて、鶏丸ごと1羽分のフライドチキンが入っています。量が多いので、我が家では2,3日かけて食べています。
揚げたてのその日に食べるのがもちろん一番美味しいのですが、翌日以降もレンジで温めれば美味しく食べられます。箸やフォークなどで少しほぐして、サラダにトッピングして食べるのもおすすめですよ。
デリがネットで注文完了する「Easy Order Online」
先ほどご紹介したデリコーナーですが、インターネットでオーダー&店内でピックアップできる「Easy Order Online」というサービスがあります。
パブリックスの公式サイトとケータイのアプリで注文できます。サンドイッチ1つから注文出来て、指定の時間にデリコーナーに行くと、注文していた商品が受け取れるシステムになっています。
昼時はサンドイッチ1つ買うにも行列に並ばなければいけないので、休憩時間が少なかったり、急いでいたりする場合にとても助かるサービスです。
デリの商品だけではなく、ベーカリー、ハム、チーズ、パーティサイズプラッターも、この Easy Order Online サービスでネットで注文、店頭で受け取りが出来ます。
パーティーサイズプラッターは、チーズやハム、フルーツなど自分で入れたいものを選べるので、ホームパーティや会社のミーティングのスナックとして、とても人気のある商品です。
インターネットで注文〜配送が可能
最近日本のスーパーマーケットでは、インターネットで買い物して、商品をその日に自宅に届けてくれるネットスーパーがありますよね。
パブリックスでは限られたエリアだけですが、日本のネットスーパーに似たサービスを展開しています。注文はとても簡単で、パブリックスデリバリーのサイトに会員登録をするだけで出来ます。
登録の際に自宅の住所を入力すれば、デリバリー可能な地域か確認することが出来ます。
プラッターや電化製品、ギフトカードなどはデリバリー対象外ですが、基本的になま物や冷凍品、薬や日用品、ベビー用品など、店内で買い物するのと変わらない商品を購入することが出来ます。
体調が悪かったり、車が壊れていたり、外出できない時などはとても便利です。デリバリーは早ければオーダーして1~2時間、最高6日先まで指定することが出来ます。
サイトがとても分かりやすく、年配の人の多いフロリダでも簡単に使えるサービスです。デリバリー料金はもちろんかかりますが、初回やキャンペーン中は無料で配送してくれます。料金は時間と距離によって変わります。
外部リンクパブリックスデリバリー
一個買うと一個無料で貰える!Buy One Get One Free が毎週変わる!
パブリックスでは毎週木曜日に、その週のセールがスタートします。日本のスーパーのように限られた曜日1日だけしか、売り出しをするようなことはなく、セール品は1週間ずっと同じ値段で購入することが出来ます。
なかでもBuy One Get One Free(略してBOGO)はかなりお得で、毎週色々な商品がBOGOになります。どういう事かというと、「1つ買ったらもう1つは無料」という意味で、同じ商品であれば2つ買っても1つの値段で大丈夫ということです。
例えば写真のサラダパスタ。1つ2ドル29セントなので、通常だと2つ買うと4ドル58セントです。しかしBOGOのマークがついているので、2つ買っても2ドル29セントで済みます。
もし10ドルの商品に BOGO のマークがあれば、かなりお得ですよね。我が家は毎週水曜日に家にチラシが届くと、何の BOGO を買うか夫婦で会議を行っています(笑)
店内でもチラシでも、BOGO は黒い丸が目印でとても見つけやすいです。以下↓はパブリックスのチラシですが、赤丸で囲った場所が BOGO になります。
スーパーの店内だと、以下の様な感じで売られています。
買いだめ出来る商品も多いので、こういった時にまとめ買いしておくと、スナック代をいくらか節約できますね。^^
レインチェックを使えば、売切れでも大丈夫!
この BOGO とても人気で、特に値段の高いお酒やペットフードは品薄になる確率がとても高いです。セールの終わる水曜日は、品切れになる確率がさらにアップします。
しかし、そこはさすがサービスの良いパブリックス!買いたかったものが品切れでも、カスタマーサービスのカウンターでその旨を伝えれば、「レインチェック」といって、セール終了後でもその値段を適応してくれるチケットをくれます。
さすがサービスの質が高いことで有名なだけのことはありますよね!アメリカならではの BOGO はかなりお得で、家計にとても助かります。
和食やアジア系食品も種類が豊富!
海外に住んで一番恋しくなるのが、日本の食事です。私も日本食が恋しくて、我が家では日本食が食卓に並ぶ日がほとんどです。
パブリックスには小さいながらも、アジア食品のコーナーがあります。エスニックフードと書かれている通路にあります。アジア食品専門のアジアンマーケットのように豊富な種類ではありませんが、基本的な調味料やお菓子などがそろっています。
調味料は、お醤油はもちろん、練りわさび、みりん、テリヤキソースがあります。ちょっとギョッとしたのが、みりん10oz(296ml)で4ドル15セント…日本円だと約450円。
日本で買うよりも倍の値段なのに量が少なくて、初めて見たときは衝撃的でした。お菓子はポッキー、薄焼きせんべいが売られています。
ここで売ってあるポッキーも小さいサイズで、日本だと100円くらいで買えるのに、ここだと2ドル69セント(約295円)で倍の値段です(涙)
他には缶詰のもやし、ヤングコーン、薄切りタケノコや、インスタントのみそうどん、カリフォルニア米(日本のお米に近い種類のお米です)、辛ラーメン(韓国ですが…)など、日本食でも使えるであろう食品があります。
アジア食品の棚なので、他にも中華料理、タイ料理、韓国料理の食材もならんでいます。
アジア食品の通路以外でも、オーガニック食品のコーナーに行けば、お豆腐、パックのもやし、しらたき、枝豆、春巻きの皮なども購入することが出来ます。
お豆腐は数か月に1回ほど BOGO になるので、その時に買うのが狙い目です。普段だと日本で買う3倍以上の値段なのであまり手が出せません(涙)
Publix(パブリックス)オリジナルエコバッグ
アメリカのスーパーで、お土産として人気なのがお店オリジナルのエコバッグです。
アメリカのスーパー「トレーダージョーズ」や「ホールフーズマーケット」のエコバッグが有名ですよね。パブリックスにもオリジナルエコバッグがあり、季節やイベントによってデザインが変わります。
値段も99セントととても安く、かさばらないのでお土産としておすすめです。いくつか写真があるので、このブログでも一部ご紹介します。
一番スタンダードなのが、パブリックスのイメージカラーである緑のバッグです。白い文字でパブリックスと書かれているシンプルなものです。
黒のバージョンもあります。ちょうど写真を撮影したのが野球開幕シーズンでもあったので、野球ボールデザインのものもありました。
4月22日がアースデイ(地球の日)だったので、それにちなんだエコバッグが4月に売られていました。
下の写真になりますが、保冷機能のあるエコバッグも売られています。普通のエコバッグよりも少し厚みがあり、値段は2ドル49セントです。
夏場になってバーベキューの季節なので、グリルのデザイン↓のエコバッグです。
今ちょうどベリー類が旬の季節なので、かわいいパフェ柄↓のエコバッグもあります。
写真がないのですが、ハロウィーンやクリスマスなどのイベントが近くなると、イベントにちなんだ柄のエコバッグも店頭に並びます。季節によって柄が変わるので、いろいろなデザインを探してみてください。お土産にもきっと喜ばれます。
いかがでしたか?
フロリダ州のスーパーマーケット、Publix(パブリックス)の魅力をご紹介しました。パブリックスは私個人としても大好きなスーパーマーケットです。
店員さんはフレンドリーで、お店は清潔で品揃えもいいので、アメリカのスーパーマーケットランキングの上位に入ったのも納得です。また、フロリダ州内であればどこにでもあり、私の自宅から10分圏内で行けるパブリックスは3店舗もあります。
まさに地域密着型で、どの店舗もサービスがいいです。フロリダ州に遊びに来た際は、ぜひ行ってみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次回もお楽しみに!