こんにちは。@Techガールです。
先週辺りから日本を騒がせていた「大阪府の中1遺体遺棄事件」。
事件の詳細をニュースで目にする度に心が痛みます。この事件、よく調べてみると、犯人と思われる加害者の男性ですが、過去にも似た様な未遂事件を起こして、逮捕歴がある人物だったようなのです。
日本では未だ「犯罪歴のある人物の情報公開」はされておりませんが、アメリカでは普通に公開されていて、すぐにでもネットで簡単に調べる事が出来ます。
もちろん顔まで分かってしまうので、同じ地区に住む地域の住民にリスクを伝える上では、とても役に立っているのではと思っています。
今日は「大阪府の中1遺体遺棄」で感じた、アメリカと日本の犯罪者のプライバシーについて、私の思う事をブログに書いてみました。後半には、実際に過去の犯罪者(性犯罪者に限る)を調べるツールもご紹介しますので、アメリカ在住の方は是非参考にされてください。
アメリカでは犯罪者のプライバシーより、地元住民の安全の方が優先されている。
まず、この事件の加害者である人物は、ちょっと歪んだ性癖の持ち主である可能性があるという事が、密かにささやかれているそうなのですが、それで、まずすぐに思い出したのが、アメリカの「Sex Offender law」という法律。
この法律の元で、地元住民は過去に性犯罪を起こして実刑判決を受けた者が刑務所から出所する際に、その元犯罪者の住むことになるであろう地区に「過去にそういった犯罪を起こした人物が、あなたのコミュニティーに現在住んでいますよ(もしくは近々刑務所から出所しますよ)」と、市から通知を受け取る事ができます。
私も今のアパートに引っ越して間もなくですが、Phoenix市より以下の様な通知を郵送で受け取りました。(汗)
OWNER OR CURRENT OCCUPANT と書いてありますが、誰か「特定の個人」に向けたものではなく、「現在のここの住人」へという事で手紙が届いておりました。
その元犯罪者は「子どもを狙った性犯罪」で実刑判決を受け、その人の罪は「レベル2に分類される性犯罪」となっておりました。しかも、その元犯罪者は私の家からそんな遠く無い、場所(ちょっと古めの年季入ったアパート)に住んでいるようでした。(汗)
そしてその古アパートなんですが・・・
毎回車でその古アパートの前を通る度に、「感じの悪いアパートだなぁ・・」と思っていたのですが、結果、予感はまさに的中していたようです。
そこは見るからにガラの悪そうな上半身裸のタトゥーばりばりのお兄ちゃんや、全身黒ずくめで、頭にはフードを常に被っている怪しい人物などが日頃からウロウロしている場所なのです。やっぱり「類は友を呼ぶ」のでしょうかね・・元性犯罪者の住むアパートと知ってからは、間違ってもここを歩いて通る事だけは止めよう!と心に決めましたよ。
元犯罪者が同じコミュニティーに住む場合は、市が該当地区の住民に通知を送ってくれる。
以下は実際に受け取った通知ですが、その元犯罪者の「名前、顔写真、目・髪の色、身長、年齢、住所」まで全て詳しく書かれています。
また、どんな犯罪をいつ行って、対象となった被害者の年齢や人数までも結構詳しく書かれておりました。
これだけ詳しく書かれているので、早速ですが通知を受け取った後すぐに住所を検索してみました。(汗)そしたら何と私の家から1マイル圏ではないですか!!(汗汗)
まぁ性犯罪者が近くに住んで居るからって極度に怖がる必要はないと思いますが、もし私に子どもが居たら間違いなく次ぎの更新日(1年後になりますが)に引っ越ししていたと思います。
アメリカって犯罪者のプライバシーを守るより、日頃真面目に生きている一般市民を守る方に重点を置いているので、こういった恐ろしい性犯罪者の情報公開は、日本よりはるかに進んでいる気がします。(日本の現在のシステムが分からないので詳しく比較できませんが、日本に居た頃の感覚と比べるとって事です。)
ここアメリカでは、元性犯罪者のプライバシーより、
地元住民に「危険を伝える事」と「住民の安全」の方が優先されております。
この辺りが日本とアメリカと大きく違う部分ですかね。あと、「考えられる危険は前もって通知・排除」の考えが、日本より強い気がします。
目的は住民を怖がらせる事ではなく、リスクを知らせる為にある
この通知の主な目的は、そのコミュニティーに住む事を怖がらせる為にあるのではなく、「住民にとってリクスがありますよ」と通知をする事です。
また、性犯罪者は以下のようなレベルで分けてあります。
- Level One :low risk to the community(その地区にとって余りリクスが無い)
- Level Two :Intermediate risk to the community(その地区にとってまぁまぁリクスが有る)
- Level Three:hight risk to the community(その地区にとってかなりのリスクが有る)
で、私の元に届いた通知は「レベル2」(汗)
微妙ですね。
初めてこの通知を受け取った時はビックリして、「もーー!!引っ越す前に調べておくべきだった!」って後悔しましたよ。でも、犯罪の多いアメリカなので、こういった元性犯罪者が全く近所に居ない地区を探す方が、今では難しくなっているのかもしれません。。(あれば相当田舎か超お金持ちエリアか…多分どちらか)
実際に「性犯罪者(英語で Sex Offenders と言います)」がどれだけ存在するのか、興味があって調べてみました。自分の住所の郵便番号で調べると・・その数なんと「95人」。
きゅ!
95人も居たんかー(゚∀゚;;)!!
ちょっとショックでしたね。。
ちなみに前住んでいた地区を調べると「15人」ヒットしました。少なっ!
前のアパートより今のアパートの方がグレードが高いのですが、安全かどうかで言えば、前住んでいた地区の方が安全の様です。(まぁ知っていましたけどねw)
ちなみに今住んで居るアパートですが、実はPhoenixの中心部(ダウンタウン)からも車で近い場所にあるので、それも大きく影響しているのだと思います。都会になればなるほど、犯罪も増えますし、仕方ないのかなって思っています。
以下はアリゾナ州「Phoenix」で検索した際に表示された、過去の性犯罪者のリストです。Phoenixの中心部であるセントラルフィニックス辺りに赤いマークが多く、この辺りは他の地区と比べても犯罪者が多い模様。
その数なんと合計「1,644人」
すげーー!多過ぎ!(゚∀゚;;)
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これから家を買う人・引っ越しする人は、これで「その地区の情報を丸裸」に出来るよ
今回私が性犯罪者を調べたツールは以下のサイトになります。(上の画像はサイトのキャプチャー画像です。)
このサイトで何が調べられるのかと言うと、
- その地区の住民の平均学歴
- その地区の犯罪履歴
- その地区の性犯罪者リスト
- その地区の平均的な物件の価格
- その地区の環境に関する危険度(空気の奇麗さや紫外線の強さ、公害の有無など)
- その地区の非雇用者の数
これらの情報を 全て無料 でチェックする事ができます。
こういった情報を細かにチェックできるので、特に見知らぬ土地に引っ越しをする場合は、こういったツールがあると非常に心強いと思います。
性犯罪者だけを調べたい場合は、上のサイトで郵便番号を入力し、「Offenders」をクリックしてください。すると性犯罪者のリスト一覧が確認できます。またその人物が何処に住んでいるのかも確認できます。
これ、なんと「顔写真一覧」で検索結果が表示されてしまいます。(゚∀゚;)
日本じゃ考えられないですよね。
「犯罪者に対する制裁」が恐ろし過ぎる・・・。
まぁ地域住民に危険を促す意味では、この位やっていて当然という気もしますけどね。
元犯罪者の履歴を公開するのには、確かに色々と意見があると思いますが、罪を犯していない一般の市民に、リスクを身近に感じてもらい「少しでも考えられる危険を自ら回避してもらう」事を促すには、十分役立っているのではないかと思っています。
この通知でリスクを知ってからは、実際私も夜にアパート敷地内を出歩くのは止めました。(大丈夫だと思うけど…意外に近いから怖いのです。。)
まずは「犯罪者のプライバシー」を守るよりも、「今後の被害を最小限に抑える為に、情報を最大限に活用すべき」と言うのが私の意見です。
如何でしたか?
今日は最近日本を騒がせている犯罪ニュースから、アメリカの法律について一般人が思うレベルで書いてみました。
最後まで読んで頂き、有り難うございます。
また次回も宜しくお願い致します。